2011年7月10日日曜日

Resident Special Interview part 1 (DJ SINKICHI / MONDO)

BIG QUESTION ! 
questioner
is
Yama a.k.a. Sahib (Jazz Brothers Production / AUDIO SUTRA SOUND)


Q1.bud がスタートした経緯を教えて下さい。

(Sinkichi以下S) 
僕が沖縄コザに来てOTOBOLAというお店で3年程ずっとsunconsciousってPARTYを続けて行く中で、音楽的に、コザの快楽的ディスコカルチャーの延長線上にあるものではなく、
もっと高いレベルでクリエイティブな事をやりたいと考えていました。
そしてもっと県外、海外に向けて積極的にOUTPUTできるPARTYを作りたいと思っていました。そんなタイミングでDJ MONDOをYAMAさんに紹介してもらい、彼が埼玉から沖縄に帰ってくるという事になり、実際、彼に会って意気投合したので、とりあえずOTOBOLAにてやり始めたのが最初です。数回やって行くうちにNU-dohとIORIがレコードもって来る様になり、自然と今の4人でやる事になりました。


(Mondo以下M)
始めに僕とSiknkichiさんが去年頃、共にDUB STEPを通じて共感があったことに端を発します。始めはエントランスフリーというところからOTOBOLAにてStartさせました-


Q2.budの特徴を教えて下さい

(S) 
一つ目は、レジデントDJの4人がそれぞれネットワークを持ちそれぞれの表現が出来るという事でしょうか。ばらばらで一緒みたいな。。。
IORIは近年、海外のレーベルからトラックをリリースして高い評価を得ていますし、
Nu-dohも与那原にてNOHICANというスペースを持ちながらも日本中でDJをしています。
Mondoは忙しい企業に勤めながらもやる気で多忙をカバーし、DJMIXを配信しまくり、USTREAMにてbudradioを運営しています。
僕は僕でまあ草の根的なDJ活動というか。。。
そんなそれぞれの動きが沖縄で交差するポイントがbudって感じです。
二つ目は、美意識の高い女性が多いという事ですかね。

(M)
県外、または海外などで行われている、いわゆるDUB STEPのPartyとは違った方向性を見ています。あくまでフリーフォーム。また音楽だけではなくそこから生まれるメッセージ、人とのつながりをなによりも大事にしています。-


Q3.1年経っての心境は

(S) 
毎回素晴らしいpartyになっていて常に刺激的ですが、金がないですね。。。
ぼろは着てても心は錦って心境です。

あとだんだん動きがでかくなってきたので、スポンサーとスタッフがほしいです。



(M)
僕自身は一年でなにかを生み出せるという自信は始めからもっていましたし、後にNu-Doh / IORIの二人が加わったことによりその自信は確固たる物になりました。crew全員の歳もばらばらで最初僕自身戸惑いましたが、蓋を開けてみれば非常にバランスのとれたPartyを作れる集団に進化できたかと思っています。そしてcrew全員でPartyを作っている自覚が一体感を生んでいると思います。-


Q4.沖縄のクラブシーンについて教えて下さい。

(S) 
集まる人達のオープンマインドと酒の量が素晴らしい。音楽のジャンルに束縛されていない自由と元気がありますね。
この素敵な空間がずっと続いて欲しいと切に願います。


(M)
僕が遊びに行くPartyは沖縄独自のPartyまたは音楽に対する解釈がほかのどの場所にも似通っていない非常に個性的なものだと思います。サウンド面でも非常にD.I.Yの精神が見られます。最近では県外のArtistの移住化もあり、互いに良い刺激を与え合ってFuture Musicを模索しています。-


Q5.沖縄でのパーティーですので意識してる事は有りますか?

(S)
DJ中に酒を大量に飲まされる事には注意していますが、それ以外は正直あまり意識していません。何処か他の地でbudをやったとしても気持ちは何も変わらずいつもどうりやるだけでしょう。


(M)
僕はDJ中はバランスを意識しています。HEAVY WEIGHTな音楽をやっている自覚はあるので、徐々にに聴く耳を作っていくのも必要な作業だと思っています。最近では多くの人がDUB STEPに反応してくれるようになりました。Party中は来てくれる人全員が仲間だという意識でいます。Partyの規模に関わらずその考えは一緒だと思っています。-


Q6.ゲストを沖縄へ招聘する際に決め手と成る事はなんですか?

(S) 
縁。

(M) 
budのGuestはいままですべてCrewの繋がりで招聘しています。クルーの繋がりのArtistに間違いはないと思っていますし、実際に聴いていますから..
やはり好きなArtistを呼んで自分のPartyで紹介できることはすばらしいです。
今後も自身をもって紹介したいArtistはどんどん紹介してみたいですね。



Q7.budはサブウーファー発明以降のベースミュージックに焦点を当てているそうですが,
その中でも進化の先端と思われるdubstepをどう思いますか? そして未来に有るべき音楽のスタイルをどう考えますか?

(S)
面白いです。機材の進化によって今までとは次元の違う低音が緻密にコントロールされているし、その周波数の揺らぎで踊るのは新感覚だと思います。
そして「これがdubstepだよ」って括りきれない多様性がありますね。
今のクラブミュージックの中では最もクロスオーバーが盛んな気がします。dubstepという言葉自体が崩壊するくらいに。

未来に有るべき音楽のスタイルについては、その土地の神話、歴史、唄、リズム等と融合して新しい祭りの音楽と進化して行くと思います。
budも沖縄の奇祭になりたい。



(M)
DUB STEPはジャンルではなくフォーマットであり、Rebel Musicととらえるならカルチャーだと思います。
しかし、これは難しい意見で、単純に言えば「世界で一番かっこいい音」だと自負しています。先端かどうかはわかりませんが、先端の考え方を持つArtistの多くが今ではDUB STEP作っていますよね。DUB STEPのフォーマット自体は過去に多くのArtistが示していましたが、それが一つのクラブミュージックとして台頭してきたのでDJもまた表現の幅が増えたと思います。そしてDJのプレイで内容ががらりと変わるのでやりがいもあります。


Q8.今年に入ってからのベストアルバムがあったら教えて下さい。

(S) 
オマール ソーサ 『カルマ』
ピアノソロアルバムでベースミュージックではないですが、budの最後の一曲にかけたい。
震災以降ずっと聴いています。深い祈りのヴァイブスに満ちています

(M) 
DUB STEPだとSilkie「CityLimits vol.2」
それ以外だとJeffBeck「GuitarShop」古っ!!


Q9.人生のキーポイントと成ったアルバムは有りますか?あったら教えて下さい。

(S) 
YMO 「TECHNODELIC」/The Clash 「Sandinista!」/Miles Davis 「AGHARTA」/The KLF 「CHILLOUT」/Brian Jones 「JOUJOUKA」


(M)
LarryCarlton「On Solid Groud」 ジャズフュージョンのギタリストで、かれはこのアルバムの製作中に青年に頭部を銃撃され瀕死の状態になったけど、最終的に不屈の精神でこのアルバムを完成させ、見事復帰も果たした。彼のライブは何十回と行きましたね。父親との思い出も詰まってます。


Q10.今注目するアーティストは?

(S) 
『美ら島ナビゲーターズ』(Nu-doh & He-jah)


(M)
JazzStepppa等が所属するStudioRockerzのArtistです。というか「StudioRockers」というレーベルに注目しています。かれらの作品には毎回わくわくさせられてます。あとこれまたレーベルですが、「Paradise Lost」激しさの中に独特なchillな世界観が詰まっていてすばらしい.


Q11.最もリスペクトするアーティストを教えて下さい。

(S)
DJ Sahib  僕らを育ててくれた。
最近ではJUZU a.k.a MOOCHY 長い古い友達だけど、リスペクト!

(M) 山さん、そしてLarryCarltonです。


Q12.沖縄は多くの社会問題を抱えてる場所です。又,平和をどこよりも主張し、平和を願う場所だと感じます。
そんな沖縄でPLAYをする訳ですから多かれ少なかれレベルミュージックとしてのdj Playを意識した事が有ると思います。
震災後の音楽のあり方はどう有るべきと考えてますか?

(S) 
地産地消!!! 自給自足!!!!
地球全体でのテーマでも有ると思いますが
望まざる侵略、支配の繰り返しの中、
何処からきたのか判らない食べ物を、
何か判らず食っている(食わされてる)状態からの脱却を目指したいです。
音楽も同じでしょう。
そんな意味でも、民謡、エイサー ,盆踊り,等がとても重要に感じます。


(M)
沖縄は観光地というイメージももちろんありますがそれと同時に暗い側面も混在しています。僕自身はまだまだ未熟な為、音楽で世の中を変えるとかは言えませんが、少なくとも音楽人として人の前に立つ以上は自分自身のメッセージを持ってから臨みたいと思っています。Artistは発言に対し影響力もあるのできちんとした意見を持っている必要は感じます。どんなにすばらしい思想、意見、メッセージもそれを主張する人の中身で変わってしまいます。音楽もまた然り。世の中を正しい方向に持っていこうとする人の集まりの中心に音楽が存在していて欲しいです。震災後すべての人に明るい光を照らすものの一つに音楽は当然あります。



Q13.沖縄、そしてそこから繋がるアジアの皆にメッセージを!

(S) 
うちなんちゅ、目指すはアメリカ、東京だけではないと思います。
沖縄から南西に一時間で台湾、そこから西にはでっかいアジアが広がっています。
皆、お洒落でかわいくイケメンで、屋台メシ最高!クラブすっごい熱気!
「沖縄から来ました」っていうと皆「リュウチュウ!」って歓迎してくれます。
ご近所さんの今に注目してみてはどうでしょうか?
 

二つ目はとてもシビアな事ですが、中国人の悪口を言うのはやめませんか。
確かにマナーの悪い人が多いですし中国政府は恐ろしい所が有りますが、
政府が管理している国境というボーダーで人を区別することはできません。
いい奴もいるし悪い奴もいる、これはいつでも何処でも誰とでもです。
すでに沖縄には多くの中国からのお客さんが来ています。
彼らにマナーを教え、守令を伝え、うまい物を食わし、酒を酌み交わし、共に唄い踊り、
と行った事はとても大切です。イチャリバチョーデー!
 

最後に,メディアに踊らされない様に気をつけましょう。
なので、僕の話は半信半疑で、自分自身の行動で確認して下さいね。



(M)
国としても、音楽人としても、アジア全体とつながることはもっとも建設的な未来だと思います。同じ文化圏で争うことなくお互いにお互いの表現をリスペクトし合うところから始めませんか?そのためのアイディアとしてPartyがあります。


Q14.今後のbudプランを教えて下さい

(S)
一周年が終わったら、 dubstepを生み出した張本人『Mala / Digital Mystikz』を11月沖縄に呼んでPARTYをやる予定です。
そして来年は 台北~バンコク~チェンマイとbudアジアツアーを計画しています。

(M) 
11月にまたすばらしいArtistを沖縄に招いています。
おそらく8/20には皆さんに報告できると思います。楽しみにしてて下さい。


Q15.最後に、次の僕の出番はいつですか?

(S) 
いつにしましょうか

(M) 
すぐにでも


ありがとうございました


English Version coming soon....

 DJ SINKICHI http://djsinkichi.blogspot.com/                                              DJ MONDO http://djmondo-bud.blogspot.com

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