2011年12月5日月曜日

12/2〜9 被災地レポート

こんにちは
budryukyu 企画部長兼DJのSINKICHIです。

12/2〜9に東北の被災地に行ってきました。
この旅の目的は『budryukyu』で集めた義援金、『Mafalicafe』『Loveball』からお預かりした義援金の渡し先を見定める事。そしてボランティア活動を行い、それを通じて日本の今、現実を見る。という事です。

まずは東京入り。

ほんの200km程先で原子炉が3つもメルトダウンしているのが嘘の様な普通さです。
大丈夫???

さて
今回は4月に被災地へボランティアへ行っていて東北にも詳しいDJ 『MOOCHY』が同行することになりレンタカーを借りてもらい吉祥寺にて待ち合わせ北へ。

当初はインターネットで参加できるボランティア団体を探していましたが、良い所が見つからず、結局、沖縄の友人、那覇桜坂の『喫茶カラーズ』 リュウジ、アッコに相談した結果、
豊田のバンド『Turtle Island』周辺が運営する『Team Zero Action』の中心人物『シゲチョイ』君を頼りに仙台市へ向かう予定になりました。
神戸の震災時もそうでしたが、いざとなった時のバンドマン、特にパンク、ハードコア系の人達の動きは熱い物があります。


まずは東北道をひたすら北上。
那須高原あたりからガイガーカウンターの数値が急激に上がり始めます。
何とも言えない緊張感と不安感。五感に全く感じない恐怖。
二本松辺りでは異常に高い数値でした。
自分はこう見えても40オーバー。。。細胞分裂もさほどしていないようなので影響は少ない(はず)ですが、未だ子孫を残してないので少し心配。。。
子供や女性がこの場所に居る事は危険な数値です。


そして福島市内。。。だれもマスクしてません。。。
基本0.5μsv/h。。。チェルノブイリの廃村と同じレベル。。。

しかしその中を塾に通う中学生や赤ちゃんを抱いた家族連れがイルミネーションきらびやかにクリスマスモードです。ある意味幻想的な。。。いや幻想でしょう。
現実を認識させる物はガイガーカウンターの数値のみ。

街の方に少し話しを伺いましたが、空間線量が高い事は判っているそうです。
夏頃までは皆マスクをしていたがいつまでたっても下がらないし慣れっこになってしまってこの状況だそう。
国になんとかしてもらいたいがなんとも。。。あきらめるしか無い感じです。

本当に理不尽な状況です。
ここを避難区域にしてしまうと、東北道、東北新幹線が使用できなくなり経済がだめになるとの理由からか、福島原発事故は大した事無いんだよ、と言いたいのか、、、

この国の政府は福島の人達を見殺しにしています。
酒でも飲んで暴れたくなってしまいました。
命どう宝!

そしてやるせない気持ちで仙台市内へ向かいシゲチョイと合流。
現地の状況等を教えてもらい、彼らのボランティア活動に参加する事に。
ちなみにシゲチョイは今では珍しいちょんまげ!和んじゃいます。
夜は4畳半のアパートに男3人川の字で休み早朝石巻へ。

始めて訪れた被災地はかなり片付いたとはいえまだまだ酷い状況。










 



この日はまず、石巻のボランティアチーム『明友館』 にて仙台のライブハウスBirdland』のボス、ジュンイチ君と待ち合わせ。

『明友館』は震災時、指定避難所まで避難できない人達が近所の公共施設に避難した所に津波が押し寄せ1階が浸水。若者達が老人達を2階に運ぶ所から活動は始まったようです。
この公共施設名が『明友館』』だった事からこの名称で活動されています。

リーダーの『千葉恵弘さん』も自宅が全壊した為、避難所で生活しながら、行政の手の行き届かない場所への支援を続けておられます。

現在は元保育所だった別の場所に移動させられて(施設『明友館』には社会福祉協議会が代わりに入所。何やってんのか判んない。。。)、ここも来年の3月までだそうで。。。
 行政にたらい回しされているようですが 『明友館』スタッフは行政の怠慢と常に戦いながら本当に困っている被災者を支援されています。
そして殆どのボランティア団体が冬を前に撤退して行った中、まだまだ活動される予定です。
Respect!!! 是非『明友館』チェックしてみて下さい。

しかし行政、役人は本当に酷い様で、学者あがりの現石巻市長は、フランスのフィヨン首相が石巻に来た際、被災者数を訪ねられ、訳のわからない事をあ〜だこ〜だ話した挙げ句『被災者は沢山居られる様です』と答えたそうな。。。

お役所仕事が日本を滅ぼす。。。

こういう役人達や、行政、企業、そして彼らを産み育てて来た日本従来のシステムが、津波以上の災害となっているのは間違いないでしょう。
福島原発事故とその後の対応をみても一目瞭然です。








さて、
この日のミッションは女川町の港近くの高台にほんの数件残った家の水道工事。
家が奇跡的に流されず残りそこへ再度住み始めたが、
排水が流れず庭に水が沸き出す、との事。

ボランティアが水道工事!?しかも全員未経験者!
話を聞くと被災地で土建屋が足りず、値段も高騰。予約しても数ヶ月待ち。あげくの果ては金だけ盗って消える業者も!まさしく火事場泥棒横行中の無政府状態。

やるしかない。

と、『明友館』より必要な道具を借り現場へ向かいます。
現場はまさしく壊滅状態の更地にポツリと残る家。これから冬を迎える事は想像を絶しています。



さて素人4人で作業に取りかかります。


あまりの寒さに終始震えっぱなしでしたが、素人考えながら作業は以外とスムーズに進み、夕方には無事排水も流れ、作業終了。やればできるじゃないか!俺たち。

夕方4時にはもう真っ暗の中、シゲチョイ、MOOCHY、自分の3名は気仙沼へ向かいます。

気仙沼に向かう途中、真っ暗闇の中迷い込んだ雄勝町。廃墟の街にかすかに明かりが。

仮設プレハブで営業している食べ物屋、役場等。
温かい物が欲しいと中へ入り話を聞きました。この裏に廃墟化した町役場があり、そこに避難した人達は全員助かったのですが、少し先の病院施設に避難した方は殆ど亡くなられたそうです。同じ3階建てなのですが、屋上があるか無いかの違いで生死が分かれたとの事。
生きていただけでありがたい。と。。。

気仙沼まで合掌するしかない光景がひたすら続きます。

そして、
被災地を走っていると目につくのはパチンコ、コンビニ、etc  チェーン店ばかり。
特にパチンコ屋。。。廃墟の中、煌煌と輝くその姿は超シュールな光景。
被災し、家を失い、僅かながらまとまった支援金をもらい、しかしやる事がない、
といった方々を食い物にしています。 パチンコ酷すぎます。

財力の有る物だけが立ち上がりビジネスを始めている。
大企業だけが生き残る。正に弱肉強食。
ここにミサワホーム  、ロックフェラー財団 etcと支援の顔した支配が。。。
いったいどうなっていくのでしょうか。。。

なにはともあれ、気仙沼では銭湯にもありつき、『宇宙の大丈夫』のモンさんが唐桑半島にて運営する宿にて暖をとる事ができました。ありがとうございました。

さて次の朝は陸前高田大船渡釜石、南三陸へ。

気仙沼。。。大きな港町だっただけに巨大な船が未だにごろごろ転がっています。











陸前高田。。。兎に角酷い。立派であっただろう街が完全に無くなってます。














大船渡。。。





釜石。。。









南三陸。。。ここも酷い。









ご覧の通り、まだ何も復興などしていません。
そして我々は何をどうすればいいのでしょうか。
当然、これからも援助は必要でしょう。
しかし、今後、行政、大企業主導の復興が殺風景で非人間的な街を造って行くのも目に見えています。
パチンコ、コンビニ、カラオケ、同じ様な家が並ぶ、同じ様な街。。。悲しいですね。
被災地でなくとも今、世界中がそのような状況ですね。

今後どう生きて行くのか。どのような世界に生きて行きたいのか。
一人一人の意識と行動にかかっていると強く感じます。

そして被災地で生き残り頑張っている人達の力強さから学ぶ所はとても多いです。
今を精一杯生きている彼ら彼女らの笑顔は本当に美しい。


南三陸から石巻への途中、日も暮れた闇の中,ニュース等で知られた大川小学校の近く、 北上川の河口、長面という街へ。ここは街自体が地震で1m以上も地盤沈下した所に北上川を遡上して来た津波に襲われ川の堤防が決壊し、未だ水没したままでした。正に死の街。津波直後そのままの光景。
まだまだこのような場所が多く残されている様です。合掌。。。

そして仙台に戻り再び四畳半で川の字に。。。

明けて次の日は仙台にてスタジオ『ドンスタ』を経営するドラマー、ドンちゃんと合流し南相馬の仮設住宅に物資を届けるボランティアへ。このスタジオや、前述したライブハウスBirdland』には全国から物資が次々と送られ集まっています。
やはり音楽繋がりのネットワークは熱い!
途中ベーシスト、シノブ君も合流し、入れ墨、ピアスだらけ、スキンヘッド、ドレッドにちょんまげ!といった普通?ではない面々で現場に向かいます。

到着した仮設住宅は原発20km県内から放射能汚染により強制退去させられた高齢者達が多く暮らす所でした。皆、年金生活、家には畑もあり、海の幸もありの生活が、3.11にて一変、家は無傷なのに放射能で追い出され、娘や孫は遠くへ避難、そして仮設暮らしへ。
しかも、光熱費、税金はしっかり支払わされています。酷い。。。不条理極まりない。。。
こんな仮設が無数に有る。。。

そんなおじいおばあ達は、普通ではない外見の我々をとても優しく迎えてくれました。
やはり被災地で積極的にボランティア活動を行って来たのはいわゆるアウトローのミュージシャン達が多かったのでしょう。
人は外見では無い! がここでは通じます。
まあ、スーツネクタイの人達がやっている事があまりにも酷すぎますね。
皆さん、気付いていますよ。



さすが!ちょんまげのシゲチョイは超人気でした!




そして20km境界線近くの宿泊施設、現在はボランティア拠点の『六角』へ。
ここの主が熱過ぎる!!! 数億の金の誘惑にも動じず、11年間戦い続けておられます!
是非動画をご覧下さい。

主は、来年から多数ある仮設住宅にビニールハウス菜園を作る事を計画されています。
これ、とても大切な事ですね。仕事が有る。生き甲斐が生まれる。コミュニティが出来る。人間には必要です。 コミュニティがあれば、『社会福祉協議会』が赤十字マネーで雇っている『孤独死防止お話聞く隊』なんて不必要でしょう。

そしてここからすぐの20km境界線へ。



ここで衝撃の光景。検問所でお母さんが幼い子供連れで遊んでいる。。。(左奥釣り具屋前)
検問所で頑張る警察官を応援しに毎日散歩がてら来られるそうですが、
これはアウトでしょう。 警察官は防護服ばりばりなのに。。。

正しい情報、嘘の情報、間違った情報、正に情報戦の狭間にこういった光景が生まれるのでしょう。 失礼ですがバカな母としか言えません。

その次はA&S福島 という市民グループの施設を御伺いしました。





ここでは福島県内にて食品測定、生活線量測定、地域空間線量測定、測定器の貸し出し、除染、生活健康相談、勉強会、等の活動をされています。 
しかしこれは本来、国か東電がやるべき事でしょう。

彼らはチェルノブイリ事故後ウクライナで放射線量を計る活動をしていて、現状福島はその時と比べても遥かに線量が高いのに避難させていない、異常な状況だと。。。
今後を大変不安がっておられました。

ちなみに今、福島は基本0.5μsv/h以上。ホットスポットで5.0μsv/h!
チェルノブイリ事故では0.2μsv/hで避難勧告だったそうです。。。


その後仙台のライブハウスBirdland』へ急ぎます。今夜はボランティア活動を共に行って来た仲間達のLIVE。PUNKBANDが8BANDも出るので当然参加!熱いです。この感じ。

震災後、自分のルーツ的な何か (仕事、人間関係、好きだった事etc) に 引き戻される感覚がある、と友人達と話していましたが、自分としてはまさしくこのPUNKがそれに当たり、もうかれこれ20年程このシーンに足を踏み入れてはいませんでした。
が、今回の震災、そしてボランティアを通して再びPUNKS達と行動し、共感出来たし、深くbuck to rootsした感がありました。


そして義援金の託し先ですが、旅に出る準備段階でもいろいろ調べてはいました。

やはりbudryukyuというクラブミュージック系のコネクションから預かった義援金なのでそれ関係で、と思い、調べましたが、無い。。。全然無い。。。
クラブシーンに携わる人達が動かしている被災地支援活動があまりにも少なすぎる。。。

その反面PUNKを中心としたバンドシーンの活動は熱い!熱すぎる!
そんな彼らと現場で共に活動できて多くの事を学びました。

で、今回の最大ミッション。沖縄からの義援金を何処に託すか。

まず 、ちょんまげのシゲチョイが並々ならぬ働きで被災者を助け、励まし、和ませ、人と人を繋ぐプロジェクト!Team Zero Action 』 にRespect!

そして 、行政の怠慢と常に戦いながら本当に困っている被災者を支援し続ける被災者集団!
 『明友館』にRespect !

上記2つのチームに託します。

そしてこれからも沖縄から支援し続けます。

あと、
今回見た被災地でとにかく凄惨極まりなかった陸前高田市のこの計画にも少し協賛したいと思います。


皆さんもやれる事を少しでもやってみてはどうでしょうか?
ただし日本赤十字社は。。。。。。。。


P.S.
結局ぱたぱたしすぎで、現場にてお金を手渡せませんでした。
振込後、追記という形で再度ご報告させて頂きます。

ご了承下さい。

そして、moochy 動画提供や、その他多く、本当にありがとう。


2011年最後の budryukyu は 2011.12.30 @ otobola
http://budryukyu.blogspot.com/2011/12/2011-12-30-fri-bud-ryukyu-otobola.html
bud Resident DJ4人の熱い夜になります!
こちらもどうぞよろしくお願いします!

budryukyu dj sinkichi




2011.12.14 追記

まず
11/25bud終了時点での義援金額は

5月bud 入場者33名x¥500=¥16.500
6月bud 入場者125名×¥500=¥62.500
8月bud 入場者95名x¥500=¥47.500 
11月bud 入場者125名x¥500=¥62.500

プラス
MAFALI CAFEhttp://mafalicafe.com/さんより ¥3.000
TRANCE POOLhttp://6412.teacup.com/bon/bbsさんより ¥5.555
LOVE BALLhttp://loveball.ti-da.net/さんより ¥49.151
 
計¥246.706 


今回のツアーにかかった経費内訳は

沖縄那覇 ⇔ 東京羽田 AIR ¥37.600
レンタカー ¥27.200
ガソリン ¥23.904
高速、有料道路 ¥9.500
駐車場 ¥ 1.000

計 ¥99.204


残金 ¥ 147.502

そして本日
Team Zero Action 』に¥70.000
 『明友館』チバ ヤスヒロ氏に¥70.000

振り込み致しました。


























ご協力頂いた皆さんありがとうございました。

残金 ¥6.242は
2011.12.30 @ otobola でのbudryukyuにて集まった金額と合わせ、
桜ライン311実行委員会へ振込致します。
な.の.で. 12.30は是非 budryukyuへ!





これで終わりでなくこれからが始まりだと思います。
引き続きよろしくお願いします。


 budryukyu dj sinkichi